医療関係者の方へ

臨床研修について

4.研修プログラム

選択医療研修の概略

選択医療研修においては以下の診療科を選択した場合、研修期間において体験・修得する診療内容を略記する。

代謝・内分泌内科 代謝・内分泌疾患を診療対象としているが、特に虚血性心疾患・脳血管障害の原因となる生活習慣病(糖尿病、高血圧症、高脂血症、肥満など)の病態をよく理解し、検査・処方という直接の診療行為のみに終わらず、患者の生活指導を行う実力を有することが求められる。
循環器内科 循環器領域を含めた総合診療能力を会得することを目標として、1.緊急性のある病態を迅速に把握して各科への連携がとれること、2.医療情報を適切に収集しスマートな医療が行えること。3.医療者として最低限の緊急対応(ペースメーカー等)が行え、指導できる力量に達する。
消化器内科 消化管および肝臓・胆嚢・膵臓の病態把握のために腹部エコー、CT、内視鏡、消化管造影検査等の知識と技術の修得が必須である。また消化管の内視鏡下生検、手術と救急(食道・胃・十二指腸・大腸出血等)への対応、基本的な消化器疾患の治療に関する能力を養成する。
呼吸器内科 三大呼吸器疾患(肺がん・気管支喘息・COPD)と、呼吸器感染症の診断から治療までの修得を目指す。具体的には、病歴の聴取・身体所見のとり方に始まり、自分の手での細菌検査や生理検査・画像診断・呼吸器内視鏡を経て、治療・リハビリテーションまでを経験する。
外科・消化器外科 消化器、呼吸器、末梢血管、体表、乳腺・内分泌外科など、一般外科領域を広く診療対象としており、症例数も多い。また鏡視下手術も積極的に行っている。日本外科学会外科専門医制度指定施設であり、外科専門医修練カリキュラムにのっとって修練することができる。
脳神経外科 脳神経外科の基本的疾患について、神経学的所見のとり方、頭部CTやMRIなどの神経放射線学的所見の見方を学び、手術適応を的確に判断できる能力を養う。特に症例数の多いクモ膜下出血、脳出血、脳梗塞などの脳血管障害急性期の疾患の対応を修得する。
整形外科 救急医療として、骨折・脱臼等の外傷患者に対する診断と初期治療(ギブス固定を代表とする保存的治療と簡単な骨折の手術)の修得を目指す。慢性疾患として、特に関節疾患、脊椎疾患の的確な診断と治療法の選択が行えるような実力の修得を目標とする。
心臓血管外科 患者の診察や病歴聴取、術前検査を通して症状を十分に把握し、手術術式や術中管理を考える。実際の手術メンバーの一員となることによって心臓血管外科医としての基本を身につける。術前状態、術中所見や施行術式から考えられる問題点を念頭に置き術後管理に臨む。
泌尿器科 泌尿・男性生殖器の診察および初期治療の修得を目指す。尿路のレントゲン・超音波・内視鏡検査を実施、膀胱の機能評価、腎不全の初期対応ができることが求められる。導尿をはじめ、腎瘻・膀胱瘻の作成など尿路確保の技術を修得する。
【透析センター】100床にのぼる施設の完備した透析センターにおける勤務を通して、院内各診療科ならびに地域医療機関との連係による患者管理の方策と、人工透析に関する専門的な知識・技量の修得を目指す。
婦人科 女性性器疾患(無月経、不妊症、性器出血、思春期、更年期障害、外陰・膣・骨盤内感染症、子宮脱、子宮筋腫、子宮腺筋症、卵巣嚢腫、子宮内膜症、子宮体がん、卵巣がん、乳腺腫瘍、性感染症)の診療(特に手術経験)と記録、細胞診・病理診断までの修得を目指す。
放射線科 単純X線、CT、MRI読影や、消化管造影、IVRを含む血管造影手技修得を通して、基礎的な放射線診断学の知識と技術確立を目的とする。また救急現場での迅速かつ正確な画像診断力を養う。放射線治療、核医学診断に関しては、関西医大での研修を斡旋する。
麻酔科 各科の麻酔を経験することにより、その科独自の患者背景、手術内容を理解する。本院の特徴として循環管理の基礎を学び、心疾患を合併した患者の麻酔管理を行う。緊急処置、特殊な処置(中心静脈、動脈ラインの確保、挿管困難時の対処)などを修得する。
眼科 当院眼科は手術の件数が多いので、まずは白内障など各種手術の内容を理解し、基本手技を修得する。さらに外来での疾患を理解の上、蛍光眼底造影などの特殊検査を実施し、急性期の鈍的外傷や化学外傷にも迅速に対応できる能力を養っていく。
耳鼻咽喉科 耳鼻咽喉科診療に不可欠な診察、基本検査法とその結果の解釈を通して、耳鼻咽喉科疾患の診断技術を養成する。また、体表的な耳鼻咽喉科疾患の治療に必要な処置、薬物治療、手術療法の実際を研修し、将来的に耳鼻咽喉科専門医を目指すに足りうる基礎を養う。
形成外科 形成外科学会の専門医制度研修カリキュラムにのっとり、形成外科的診察法・記載法、手術前後の管理、創処理、簡単なスプリントおよびギブス固定法、外傷の救急処置、諸手術の助手、形成外科的縫合法、小範囲の植皮術・瘢痕形成術を研修し修得することを目標とする。
皮膚科 外来診療を通して日常よく遭遇する皮膚疾患について、適切な対応が取れるよう研修し、入院患者を通して内臓疾患と皮膚疾患の関わりを学ぶ。検境、皮膚生検等の基本手技を修得し、凍結治療法や光線治療法という特殊治療法について、適応を理解し実施できるよう経験を積む。
小児科 小児科一般入院患者の主治医として、小児科の特徴である”成長する患者である小児”の総合的診療方法を習得する。新生児未熟児の専門医療機関としての施設・体制の整った当院の特徴を生かし、それらの診療・管理に必要な知識と、専門的手技についての経験を積む。
産科 正常産・異常産の取り扱い、新生児・未熟児医療の実際を学び、周産期医療の基本と異常妊娠・分娩への対処法を修得する。特に、産科救急としての、流・早産、異常分娩に対する適切な対応について学ぶ。また婦人科手術の基礎として、帝王切開を執刀できる力量を養う。
精神科 日常診療で遭遇する精神疾患に対して、適切に対応できる診療能力(症状の捉え方、初期治療・急性期危機介入の仕方等)の修得を基本的な目標とする。無痙攣電撃療法等の特殊治療法、社会復帰や地域支援体制の実際についても学ぶことができる。