患者さまへ

頭部

頭痛

頭痛は痛みを感じる神経が刺激された時に生じます。
頭の骨(頭蓋骨)より内側では、脳そのものは痛みを感じませんが、脳をとりまく膜(髄膜)や、血管が刺激されると頭痛が生じます。

頭痛を起こす頭蓋骨内の病気では、脳腫瘍(脳のできもの)と脳出血が代表的です。
脳腫瘍による頭痛は、腫瘍が髄膜や脳血管に押さえつけられたり引っ張ったりして症状がでます。はじめは軽い頭痛が、徐々に強くなってきて、はきけ、手足のしびれ、目がかすむなどの症状を伴う時は脳腫瘍を疑います。
脳出血は、脳の血管が破れて発症しますので、突然頭痛が発症するという特徴があります。特に、激しい頭痛が突然出現した時は、クモ膜下出血を疑います。軽い出血では頭痛だけの症状ですが、放っておくと命取りになります。(脳神経外科)

かぜなどの発熱時に頭痛がおこりますが、激しい頭痛と嘔気嘔吐が生じる時は髄膜炎・脳炎の疑いがあります。(神経内科、脳外科受診)

心臓の拍動に一致してズキズキした頭痛が起こった時は、頭の血管がひろがったための頭痛です。二日酔いや風邪の熱などの頭痛がこれですが、はっきりした原因がない時は偏頭痛を考えます。若い人に多く、発症の三十分ほど前に目の前にちかちかしたものが見えるといった前ぶれがある人もいます。(脳神経外科受診)。

頭蓋骨の外に原因のある頭痛で多いのは肩こりや首の捻挫(ねんざ)が原因で起こる頭痛です。後頭部を中心に押さえつけるような重い持続的な頭痛が特徴です。ストレスや、雨などの天候が頭痛を強くすることがあります。(脳神経外科)

ものが二重に見える・視野の異常

一日中パソコンをしたり、長時間車の運転をしたりすると、目が疲れる、かすむ、物が二重に見えるといった症状がでることがあります。とこがこのような眼精疲労と思われるものの中に、思わぬ病気がかくれていることがあります。 目や身体が疲れているとばかり思っていたのに、検査をしてみると脳に腫瘍が見つかったり、ホルモン異常の病気になっていたりすることがあります。
また正面は普通に見えており、ふと横を見た時に少しピントが合わないような些細な症状しかない場合でも、詳しく調べてみると神経の病気がかくれていたりして、入院が必要な場合もあります。

眼の筋肉の異常、脳腫瘍、脳内出血、鼻の病気(副鼻腔嚢腫など)、身体全体の病気(糖尿病、バセドウ病など)が原因となります。 また、視野がせまくなり、放置すると失明する緑内障という病気がありますが、自分では最初は疲れ眼のようにしか感じず、受診した時にはかなり進行していることがあります。緑内障は頻度の高い病気で、40才以上では30人に一人の割合で発症するといわれていて、内側から見えにくくなることが多いものです。

そのほか視野の変化が生じる病気に、網膜剥離や眼底出血、脳梗塞(部分的に見えない)、網膜色素変性症(周囲が見えない)などがあります。
このようにいろいろな病気が見つかることがありますので、たかが"疲れ目"とあなどらず、気になることがあれば、まずは眼科を受診してください。(眼科)

くしゃみ・はなみず・鼻づまり

鼻の具合が悪くなる代表的な病気として、風邪、アレルギー性鼻炎と慢性副鼻腔炎が挙げられます。風邪で鼻・のどの症状が強い場合には耳鼻咽喉科を受診して、鼻やのどの局所処置を受けられることをすすめます。

アレルギー性鼻炎はくしゃみ、鼻水、鼻づまりを引き起こす代表的な病気です。季節性のアレルギー性鼻炎は花粉症ともいいます。
耳鼻咽喉科ではアレルギーの原因(アレルゲン)を血液検査で調べることができます。 当科では投薬治療しか行っておらず、レーザー等手術加療や減感作療法は現在行っておりません。

鼻の奥には副鼻腔という空洞があります。この空洞に炎症が生じ、膿がたまった状態を副鼻腔炎(蓄膿症)といいます。副鼻腔炎になると、頭や頬が重たい感じがしたり、色のついた鼻水や鼻づまりが出てきます。
重症でない副鼻腔炎は、鼻の処置と投薬による保存的加療で治すことができます。しかし、重症の場合には手術加療(現在では内視鏡下の手術が主流です)が必要となります。
当科では現在、手術、入院加療共に行っておらず、必要な方は他院にご紹介しております。(耳鼻咽喉科)

難聴

外耳道に垢がたまる(耳垢塞栓)、鼓膜が破れる(慢性中耳炎)、鼓膜の奥に液体がたまる(滲出性中耳炎)等があると、音がうまく伝わらない伝音難聴となります。

また、内耳より奥に異常があると感音難聴(神経性難聴)となります。

加齢性変化に伴う老人性難聴等がこれに相当し、一般的に高度な場合は補聴器着用の適応となります。 当科では水曜日午後から補聴器外来を行っています。予約制ですので、診察医にご相談下さい。

ある日突然耳が聞こえにくくなる急性感音障害(突発性難聴)の場合は、できるだけ早期(なるべく2週間以内)の治療開始で、良くなる可能性があります。ただし例外もあり、既往症により治療内容も異なります。詳しくは診察医にお尋ね下さい。(なお、当院耳鼻咽喉科では、入院加療は行っておりません。)(耳鼻咽喉科)