2022.06.13

合同カンファレンス

はじめまして。研修医1年目の吉田です

最近は毎日暑い日が続き、いよいよこれから夏本番といった感じですね

さて今回は6月16日に開催された「プライマリケア合同カンファレンス」についてお話ししようと思います。

このカンファレンスは大阪公立大学医学部附属病院主催で開催され、関連病院にて研修を行なっている研修医6人が各々経験した症例について発表し、共有していこうという趣旨のものです。これまでに引き続き、今回もオンラインでの開催となりました。

我らが石切生喜病院からは、研修医1年目の岩部佳祐先生が発表してくれました。

彼が発表した症例は、彼自身が救急科ローテーション中に経験した「発熱・発汗過多を訴え救急搬送された70代女性の1例」というものです。

発熱と発汗過多・・・

みなさんは何を考えますか

落ち着いた様子、聞き取りやすい声、スタイリッシュなスライド。救急搬送時の様子から診断、考察に至るまで、簡潔かつ分かりやすくまとめあげられており、忙しい研修生活の中でしっかりと準備してきたことが伺えます。

さて、気になる今回の症例についてですが、血液検査にて炎症所見が高値であり、既往歴から肺炎を疑ってCTを撮影した結果・・・

なんと大腸癌が見つかったのです
そうです。発熱の原因はおそらく”腫瘍熱”ということでした。

皆さんは予想できましたか

発熱という主訴はありふれた物である一方で診断が非常に多岐に渡り、問診と身体所見が大変重要になってきます。発熱患者への向き合い方を改めて考えさせられるとても素晴らしい発表となりました

このプライマリケア合同カンファレンスでは最後に参加者投票による表彰が行われます。岩部佳祐大先生の気になる順位は・・・第3位

見事入賞です

今回の発表者は6名中3名が研修医2年目である中、岩部先生は研修医1年目の中で唯一の入賞となりました。研修医生活が始まってまだ2ヶ月しか経っていないとは思えない、堂々とした発表でした。

本当に素晴らしいおめでとうございます

彼の発表だけでなく、他病院の研修医による発表もみな興味深い症例ばかりであり学ぶことも多く、また研修医1年目の僕たちには大変刺激となりました。

このような貴重な機会を設けていただき、関係者各位にこの場をお借りして感謝申し上げます

以上、簡単ではありますが近況報告でした。これからも日々研鑽に励み、一層努力していきたいと思います

岩部Dr.受賞者コメント

初期臨床研修医一年目の岩部です。

この度は、プライマリケアカンファレンスでこのような賞を受賞することができ大変光栄です。

発表にあたりご指導くださった堀尾先生をはじめ、応援してくれた同期、発表の場を設けてくださった関係者の方々に心より感謝申し上げます。

今回はコロナ禍でより身近になった「発熱」をテーマに発表しました。自分自身が発熱患者に持っていたバイアスを見直すきっかけとなった症例でした。

発表を準備するにあたって学んだこと感じたことを今後の研修に活かし、さらに医師として研鑽していきたい所存です。