2019.04.01

後期研修を終えて(2019年)

研修を修了された先生方よりコメントを頂きました

廣瀬雄輝 先生

「石切生喜病院での外科研修を終えて」

石切生喜病院で外科の修練を行うように言われたのがちょうど1年ほど前、その時の不安は今でも鮮明に覚えています。積極的に救急をとっているし、紙カルテだし、会ったことのある先生は一人もいないし・・・、と様々な不安がありました。ただ多くの不安がそうであるように、僕の不安も実際に石切で働いてみればそれが杞憂だったということが分かりました。
 確かに救急の症例は多くて、緊急手術も少なくなく、オンコールで呼ばれることだってもちろんありました。しかし、手術室や麻酔科の先生方との協力体制がしっかりしており、すぐに緊急手術の態勢を整えて頂けますし、また手術適応の判断に関しても上級医の先生にすぐに相談できたりと、大変ではあるものの非常に勉強になることばかりでした。
 紙カルテに関しては1ヵ月もすれば慣れてきて、大きな問題もなく業務を行う事ができました。それほど気にするものではなかったです。学会発表をさせてもらう機会もありました。しっかりと指導頂けたので、臨床における"実践"だけではなくその背景にある"理論"や"理屈"の理解も深まりました。
 毎週行われている手術症例の検討会での振り返りもまた大変勉強になるものの一つです。他の先生の手術症例の注意点や工夫したところ、あるいは上級医からのフィードバックなどもあり手術に対する考え方なども指導してもらえてとても良かったです。
 他にも鏡視下手術のビデオをみながら個人的に指導して頂けたり、外来で困った症例や悩んだ症例の相談にも乗って下さったりと、外科の修練に関しては想像以上にいろいろとご指導頂けました。確かに大変な1年間ではありましたが、先生方のフォローもあり外科医としては本当に充実した1年でした。
 石切生喜病院に勤められているすべての職員の方と外科の先生方、そして僕を信じて病と闘ってくれた患者さんに最大級の感謝を。この1年間、本当にありがとうございました。(実はまだ1ヵ月修練期間が残っている3月上旬の当直室にて)
廣瀬雄輝 先生