診療科・部門紹介

DEPARTMENT

血液内科・血液腫瘍内科

施設認定

  • 日本血液学会認定専門研修教育施設
  • 日本臨床腫瘍学会認定研修施設(連携施設)

当科について

当科は、日本血液学会の専門研修教育施設に認定されており、2名の血液専門医が常勤しています。

診療する主な疾患としては、悪性リンパ腫、多発性骨髄腫、骨髄異形成症候群、急性・慢性白血病などの悪性疾患群と再生不良性貧血、特発性血小板減少性紫斑病、自己免疫性溶血性貧血、多血症などの疾患群です。

当科では、日本血液学会の診療ガイドラインに準拠して治療を進めておりますが、年齢や体力に配慮し個々の患者さまに適した治療を提供するよう心がけています。さらに、当院の放射線治療科と協同で集学的ながん治療ができるような体制をとっています。

一方、当院では造血幹細胞移植は実施しておりません。そのため、若年者や一部の難治性血液疾患には対応する事ができませんので、予めご了承頂けますようお願い致します。

ご予約なしでご紹介頂いた場合、大変お待たせしてしまったり疾患によっては対応できない場合がございます。
このような事態を避けるため、事前に地域医療連携室へご連絡を頂けますよう宜しくお願い致します。

主な疾患や治療

2013年、当科は東大阪市唯一の血液内科として開設されました。この10年間で、幅広く適正な血液疾患の治療ができる体制を構築してきました。特に、日常生活の質を高めるため、化学療法センターにおける通院治療に注力しています。また、積極的に放射線治療科と連携し、治療の質を高めるようにしています。今回は、当科が扱う代表的な疾患である悪性リンパ腫、多発性骨髄腫、白血病におけるトピックスや免疫療法についてご紹介します。

悪性リンパ腫

びまん性大細胞型B細胞リンパ腫は、わが国の悪性リンパ腫の約30~40%を占めます。この疾患に対して抗CD20抗体薬であるリツキシマブが、20年以上にわたってキードラッグ(中心的な薬剤)として使用されてきました。このリツキシマブにCHOP療法を併用した化学療法が、長い間標準療法でした。2021年に承認されたCD79bに対する抗体に、微小管重合阻害剤という抗がん剤を結合させたポラツズマブベドチンという新薬があります。この薬剤は再発したびまん性大細胞型B細胞リンパ腫に対する臨床試験で、良好な成績を示しました。そしてこの度、未治療症例へ使用が承認されました。今後、この薬剤を使った治療がリツキシマブ+CHOP療法に代わり、びまん性大細胞型B細胞リンパ腫の標準療法になりそうです。長らく不動であった標準療法が大きな転換期を迎えています。

多発性骨髄腫

貧血、腎障害、骨痛などの多彩な症状を呈する血液疾患です。70才以上の高齢者に多く、これまでは造血幹細胞移植以外に有効な治療法がありませんでした。近年開発された、プロテアソーム阻害薬、免疫調整薬、CD38抗体薬の登場で治療成績は飛躍的に向上しています。当院では、造血幹細胞移植が実施できない高齢者に対し、これらの薬剤を使用した新標準療法を実施しています。特に腫瘍細胞が発現するCD38 抗原に対する抗体薬であるダラツムマブの登場は、多発性骨髄腫の治療に大きなインパクトを与えたといってよいと思います。この薬剤は、副作用が少なく外来治療に適していることから、当科でも頻用されています。

急性骨髄性白血病

急性骨髄性白血病は、60歳以上で発症することが多いため体力的に強力な化学療法が難しく治療に難渋する症例を多く経験します。2021年に承認された新薬は、ベネクレクスタという薬ですが、BCL-2という細胞死に関わる遺伝子を阻害する最新の薬剤です。これまでの治療薬(アザシチジン、キロサイド)と併用することで、治療成績が有意に向上しています。特筆すべきは、経口薬であるということです。高齢患者のQOLを維持しながら通院も念頭においた長期の病勢コントロールが期待されるところです。

免疫療法

がん治療3本の矢は、抗がん剤、放射線療法、免疫療法です。免疫療法は、副作用が少ない理想的な治療として期待されてきましたが、保険適応されるような信頼性の高い治療法はありませんでした。しかし、最近二つの免疫療法が保険適応され、有望な治療成績が報告されています。まず、ニボルマブといわれる抗体治療薬です。ノーベル賞を受賞された 本庶先生が開発された薬剤です。血液疾患では、難治性のホジキンリンパ腫に有効です。もうひとつがCAR-T療法という究極の免疫療法です。簡単にいうと、自分の血液細胞を体外でがんに対する攻撃力を高めた免疫細胞に変身させ自分の体へ戻すというオーダーメイド治療で、優れた治療成績が報告されています。この治療は、再発難治性悪性リンパ腫に組み込まれるようになってきています。さらに難治性多発性骨髄腫に対しても使用可能になりそうです。この治療は高度な医療体制が必要であるため、大阪公立大学病院血液内科へ紹介しています。

診療スケジュール

血液内科

朝診
9:00~
(受付 7:00-12:00)
昼診
※予約制
14:00~
(受付 13:00-16:00)
夜診
18:00~
(受付 16:00-19:30)
朝診 1診 - - - - -
2診 - - - - - -
昼診※予約制 - - - - 再診のみ -
夜診 1診 - - 再診のみ - - -
2診 - - - - - -

2022.12.1現在

血液腫瘍内科

朝診
9:00~
(受付 7:00-12:00)
夜診
18:00~
(受付 16:00-19:30)
朝診 1診 仲子 田中
-
田中 - -
2診 - - - - - -
夜診 1診 - - - 田中再診のみ - -
2診 - - - - - -

2022.12.1現在

担当医師のご紹介

森 眞一郎

もり しんいちろう

血液内科部長
  • 資格
  • 日本内科学会認定内科医・内科指導医
  • 日本血液学会認定血液専門医・指導医
  • 学会役員
  • 日本リンパ網内系学会評議員
  • 日本内科学会近畿地方会評議員
  • 日本血液学会近畿地方会評議員

田中 一巨

たなか かずお

血液腫瘍内科部長
  • 資格
  • 日本内科学会認定内科医・内科指導医
  • 日本内科学会総合内科専門医
  • 日本血液学会認定血液専門医・指導医
  • 学会役員
  • 日本血液学会近畿地方会評議員
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