診療科・部門紹介

DEPARTMENT

薬剤室

外来窓口での対応から、病棟での服薬指導をはじめとする薬剤業務まで幅広く対応しております。

施設認定

  • 日本医療薬学会 医療薬学専門薬剤師研修施設(連携施設)
  • 日本病院薬剤師会 がん薬物療法認定薬剤師研修施設
  • 日本医療薬学会 がん専門薬剤師研修施設(連携施設)
  • 薬学生実務実習受入施設

1日の流れ

  • 8:30

    出勤

    朝礼
  • 9:00
    外来・入院調剤
    抗がん剤混注
    病棟業務
    外来化学療法室など
  • 12:00
    お昼休憩
    外来・入院調剤
    高カロリー輸液混注
    病棟業務など
  • 15:00
    発注業務
    予製の作製
    チーム医療活動
  • 17:30

    帰宅

    夜診当番以外
  • 20:00

    夜診※

    ※ローテーションで月6回程度

業務会議

毎週月曜日16:30から、薬剤室内で業務会議を行っています。薬剤室内で改善点を考え、日々の業務の効率化を図っています。

調剤室

内服概要調剤業務

当院では、患者さまの身体的・精神的負担軽減やより良い薬物療法の提供のため、外来患者さまのお薬は院内処方としています。

  • 外来処方箋枚数 約630枚/日(2021年度)
  • 入院処方箋枚数 約210枚/日(2021年度)

また当院では、薬剤師の業務負担の軽減、作業効率・正確性向上のために積極的に調剤支援機器の導入を行っています。

注射薬調剤

入院患者さまの点滴・注射薬を用法・用量、相互作用、投与経路、配合変化などを確認し、患者さま別にトレイにセットして各病棟に払い出しています。

  • 注射処方箋枚数 約320枚/日(2021年度)

注射剤調整業務

高カロリー輸液と抗がん剤の混注業務を行っています。
抗がん剤に関しては、がん化学療法レジメン登録審査委員会を月1回開き、承認されたレジメンについてのみ薬剤師が混注しています。

  • 高カロリー輸液混注件数 約45件/月(2021年度)
  • 抗がん剤混注件数 外来 約310件/月 入院 約100件/月(2021年度)

DI業務

DI(医薬品情報)担当者は、PMDA(医薬品医療機器総合機構)や各企業のホームページ、製薬会社のMRさんの訪問によって得た情報を収集、加工し院内に発信しています。また、毎月15日に薬局ニュースを作成し、院内に発信しています。新規採用になった薬の情報をはじめとしたさまざまな情報を、他の医療スタッフにも理解してもらえる内容になるように心がけています。

医師や看護師からの質問やその回答はその都度パソコンへ入力し、いつでも見返すことができるようになっています。過去に同じような質問があった時や、関連した薬の質問の時に役立っています。
『情報を素早く収集し、共有すること』を目標に毎日業務を行っています。

病棟・チーム医療

病棟業務

ICUを含む全ての病棟に薬剤師を配置し、持参薬を含む入院中に使用する全ての薬剤について薬歴管理を行い、必要であれば医師に処方提案や医薬品の情報提供を行っています。
また、病棟に配備されている薬剤の管理や、病棟内服薬カートに1週間分の薬剤をセットしたり、注射薬カートに翌日分の注射薬をセットしたりしています。
そして、これらの処方された薬剤が間違いなく、安心して患者さまに服用して頂けるようにベッドサイドにて薬剤説明を行っています。
以上の業務を行うことによって、入院患者さまの薬物治療が適切に行われるよう努めています。

チーム医療

緩和ケアチーム
緩和ケアチームには2名の薬剤師が従事し、鎮痛薬の正しい使用方法、副作用、他の薬との相互作用等をチェックしています。
また、医療チームとして、月に1回のカンファレンスと毎週のラウンドを行い、薬学的観点から患者さまの疼痛緩和に協力しています。
栄養サポートチーム(NST)
栄養サポートチーム(NST)は、最適な栄養療法を提供するために、医師、看護師、薬剤師、管理栄養士など職種を超えて構成された医療チームです。
NSTの取り組みの一つとして、当院では月に2回全体カンファレンスと毎週の院内ラウンドを開いています。 入院患者さまの栄養状態の評価を行い、より良い栄養療法や投与経路などを検討します。薬剤師は主に処方内容の確認、輸液製剤・経腸栄養剤と薬剤の相互作用などの確認を行います。NSTの活動により、栄養状態の改善、治療効果やQOLの向上を目指しています。
感染対策チーム(ICT)
当院には院内感染防止委員会およびICT(Infection Control Team)があり、薬剤師もメンバーの一員となっており、感染制御部に専従の薬剤師を配置しています。薬剤師は主に抗菌薬の用量、用法、使用期間などを確認し、副作用を最小限にしながらより高い治療効果が得られるよう、処方提案を行っています。
また、院内ラウンドや他施設との合同カンファレンスへの参加、抗菌薬の使用状況(AUD・DOT)の把握、アンチバイオグラムの作成なども定期的に行っています。
心臓リハビリテーション

当院では、心臓リハビリテーションにおいて、医師、看護師、薬剤師、理学療法士、管理栄養士、臨床検査技師がチームの一員として関与しています。薬剤師は月に2回カンファレンスに参加し、患者さまの運動療法の状況、食事、処方薬などについて多職種で情報交換を行っています。また心不全に対する理解を深めるため、多職種で勉強会を定期的に行っており、薬に関する情報提供を行っています。

化学療法センター

外来化学療法センターにはがん薬物療法の認定や専門を有する薬剤師が2名常駐しており、抗がん剤調製や患者さまへ化学療法の投与スケジュール、副作用などの説明を行っています。
また、がん化学療法運営委員会・がん化学療法レジメン登録審査委員会に参加し、レジメン登録に必要な文献の収集や査読、レジメン管理業務も行っています。

糖尿病教室

入院患者さまを対象に医師、看護師、薬剤師、理学療法士、管理栄養士が糖尿病の病態や合併症・治療法(食事療法・運動療法・薬剤)についての講義を行っています(2週間おきに5日間実施)。
薬剤師として、患者さまに使用される薬剤の特徴や注意点、低血糖やシックデイなどの理解を深めていただき、適切な血糖コントロールにつながるよう努めています。

ポリファーマシーへの取り組み

石切生喜病院としてのポリファーマシーへの取り組み

ポリファーマシーとは、「複数」を意味する「Poly」と「薬局」を意味する「Phamacy」からなる、「害のある多剤服用」を意味する言葉です。
多種の薬剤を服用すると、相互作用により副作用が生じる場合があります。当院では、複数科にわたる処方箋であっても薬剤師が飲み合わせの確認を行います。当院は総合病院であり複数可受診をしやすい環境であるため、診療も薬剤管理もオールインワンで可能な点は当院の特色と考えます。
ご自宅で飲み忘れや飲み間違いなどの不安がある場合、藤井会訪問看護ステーションにご依頼頂ければ、定期的な訪問時にお薬の管理をお願いできる場合があります(要介護認定)。

薬剤室のポリファーマシーへの取り組み

入院患者さまを中心に多種の薬剤を服用されている患者さまを抽出し、医師・看護師・薬剤師・その他スタッフの色々な目線で見る事で1種類でも減らす事ができるよう取り組んでいます。
薬剤師は飲み合わせやその疾患に対する服用期間などを中心とした薬学的観点からポリファーマシーに対してアプローチを行っています。もし多くのお薬を服用されており不安を感じていらっしゃる患者さまがおられましたら当院薬剤師までお気軽にお問合せ下さい。

新人教育・学生教育

勉強会

月1回程度、薬剤室内で新規採用薬や適応・用法変更になったものについて製薬会社のMRさんに講義して頂く勉強会を開催しています。また、院外の勉強会にも積極的に参加しています。

新人教育

毎年教育係を中心に、3か月後に日曜日の1人当番ができるように教育していきます。調剤業務、注射業務などをローテーションで指導します。またできていない点が一目でわかるようチェックリストを作成し、重点的に指導できるようにしています。
新人を薬剤師全員が見守りながら、業務に慣れていけるようにしています。

  • 新人教育スケジュール

学生教育

当院は薬学生長期実務実習受入施設で、薬学生の病院実務実習を受け入れています。
実習期間中には実務実習モデル・コアカリキュラムに基づいて薬剤師として求められる基本的な資質を身に付けてもらうのはもちろんですが、臨床での実践的能力、また社会人・医療人としてのコミュニケーション能力を身に付けてもらえるように指導しています。
『好きこそものの上手なれ』をモットーに『病院薬剤師を好きになってくれる』事を目標にしています。
カリキュラムに沿っただけの実習ではなく、さまざまなことが経験でき、楽しんで実習を行えるように努めています。

実習カリキュラムの中には、下記のような実習内容も組み込んでいます。

  • 外来化学療法室業務
  • チーム医療への参加
  • 手術室での手術見学
  • 糖尿病教室への参加
  • 外来診察見学

薬学生奨学金制度

薬学部に合格され入学を予定している方や、既に在学中の方、日本学生支援機構の奨学金を返済予定(返済中)の方、薬剤師国家試験合格を目指して予備校等に通う(予定)の方などの学費や返済額の一部を医療法人藤井会が援助する制度です。資格取得後直ぐに医療法人藤井会の関連施設にて、定められた期間勤務する事により貸与額の返済が免除されます。

学会発表・イベント

学会にも積極的に参加しています。

  • 第37回日本病院薬剤師会近畿学術大会(平成28年1月23・24日)
    『紙カルテ運用下での外来化学療法の流れ』
  • 第38回日本病院薬剤師会近畿学術大会(平成29年2月25・26日)
    『抗がん剤調製業務の効率化のための水平振とう器の導入─パクリタキセル(アルブミン懸濁型)、シクロホスファミドでの使用成績─』
  • 第20回関西がんチーム医療研究会(平成29年3月4日)
    『催吐作用中等度レジメンにおけるオプション使用状況調査』
  • 日本臨床腫瘍薬学会学術大会2018(平成30年3月17日)
    『抗がん剤調整業務の効率化のための水平振とう器の導入-アルブミン懸濁型パクリタキセル、シクロホスファミドでの使用成績-』
  • 日本臨床腫瘍薬学会学術大会2018(平成30年3月18日)
    『ワルファリンと経口FU剤の併用によるPT-INRへ影響を与えた症例報告』
  • 第24回日本心臓リハビリテーション学会学術集会(平成30年7月14・15日)
    『服薬コンプライアンス不良の心不全患者の再入院防止を目指した多職種での取り組み』
  • 第23回関西がんチーム医療研究会(平成30年9月22日)
    『コメディカル中心のがん患者応対カンファレンス』 優秀演題に選定
  • 第40回日本病院薬剤師会近畿学術大会(平成31年1月19・20日)
    『ハーセプチン注射用の投与実施、中止の割合から考える予製についての考察』
  • 日本臨床腫瘍薬学会学術大会2019(平成31年3月23・24日)
    『常勤神経内科医不在である病院での免疫関連有害事象(irAE)の早期発見・対応に向けた取り組み』
  • 癌と化学療法.47巻8号(令和2年)
    『コメディカル中心の「がん患者応対カンファレンス」の効果』
  • 日本臨床腫瘍薬学会学術大会2022(令和4年3月13日)
    『アルブミン懸濁型PTXによる末梢神経障害に対する薬物療法の有用性』
    『S-1含有レジメンにおける流涙の発現と薬剤師の早期介入による効果』
  • 第32回日本がんチーム医療研究会(令和4年9月17日)
    『アブラキサン®再溶解時間短縮のための溶解方法の検討』
  • 第33回日本臨床腫瘍薬学会学術大会2023(令和5年3月4日)
    『アブラキサン®再溶解時間短縮のための溶解方法の検討』
    『2022年度診療報酬改定後における外来化学療法加算の比較』

イベント

当院全体イベントのBBQやボーリング大会に参加したり、薬局で遠足などを企画したりしています。

認定薬剤師

積極的に研鑽を積み、認定を取得して各分野で活躍しています。

  • 認定実務実習指導薬剤師 5名
  • がん薬物療法認定薬剤師 4名
  • がん薬物療法専門薬剤師 1名
  • 外来がん化学療法認定薬剤師 1名
  • 感染制御認定薬剤師 2名
  • 大阪糖尿病療養指導士 3名
  • 日本糖尿病療養指導士 2名
  • 日病薬病院薬学認定薬剤師 12名
  • NST専門療法士 3名
  • 抗がん薬曝露防止技術認定士 1名
  • 心不全療養指導士 2名

スタッフ紹介

室長代行 橋本 一誠

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